[記事翻訳] Japan, Home of the Cute and Inbred Dog

アメリカのパピーミルの問題は深刻です。多くの犬が人間の欲(利益)のために量産され、不要になった犬たちは、それこそ工業製品のように殺され、捨てられ、野良と化した犬達はさらに道端で子を産み、保健所やシェルターには行き場のない犬が溢れ、どこからも引き取り手が現れない犬たちは、殺処分室へと送られます。

10年ほど前、NYタイムズに、日本で売られる犬に遺伝子異常や奇形が多いという記事が掲載されました。その記事のことを、数日前にツイッターで紹介↓↓したら(誤字ごめん)、多くの方から反応がありました。

 

アメリカで起きているパピーミルの問題は、日本でも起きている—。

それをひとりでも多くのひとに知ってもらいたいという気持ちから、記事を全文訳しました。10年も前の古い記事ですが、この記事で語られた問題は、きっと、日本のどこかで、今も続いている。アメリカの10年前のパピーミル問題が、潰しても潰しても、あらたに湧いてくるのと同じように。

お願いです。軽い気持ちで、モノのつもりで、「命」を店頭で買わないで。

犬を飼いたくなったとき、生体販売のペットショップに向かう前に、どうかシェルターをのぞいてあげて。

どうしても特定犬種が欲しい方は、店頭ではなく、その犬種で定評あるブリーダーから直接入手してほしい。

以下は、2006年12月28日に、ニューヨークタイムズに掲載された記事の翻訳です。(翻訳文中に挿入された写真は原文記事に掲載されているのと同じ写真です。)

原文はこちら:Japan, Home of the Cute and Inbred Dog

日本は愛らしい近親交配された犬の国

2006年12月27日 東京

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青っぽい毛色をしたチワワが欲しくはないですか?

それとも、ハンドバッグに入ってしまうぐらい小さなティーカッププードルはいかがでしょう?盆栽のワンコ版とでもいいましょうか。

日本人は、そんな犬たちが大好き。

ここでは希少な犬を愛でるひとたちがいて、100万円といった驚くほど高価な価格がついたりする。だが、そんな犬と一緒に産まれてきたきょうだい達に、ほんとうの問題が隠れている。遺伝子異常を抱え、四肢が欠けていたり、目や鼻がない子犬たちだ。

脳にひどい障害を持ち一日中ぐるぐると円を描いて走り続ける犬がいる。骨が弱すぎて体内で溶けてしまう犬もいる。獣医師やブリーダーらは、売られている多くの犬が何らかの病気を隠し持っていて何年か後にそれが発症することもあると言う。

ミヤウチ・キヨミさんは、そういう悲しい体験をすることになった飼い主のひとりだ。何年も前に買ったボストンテリア2頭のうちの一頭が、昨年ミヤウチさんの居間で突然倒れ、けいれんを起こして死んでしまった。3月には、その犬が産んだ子犬の一頭が同様の状態で突然亡くなり、もう一頭の子犬は目が見えなくなった。

ミヤウチさんの体験談はここでは実はしょっちゅう起こっている。だが、その問題に注意が向けられるようになってきたのは最近のことだ。無謀な近親交配のせいで、日本は遺伝子異常を抱える犬の割合が世界的にみても高く、異常発生率は米国や欧州の4倍もあったりする。

日本という国は、抱きしめたくなるキュートなものを社会的なステータスシンボルに変える傾向がある。日本でいま犬たちが抱えている病気も、そうした傾向が生んだ悲劇だ。しかし日本人には流行に飛びつくところもたぶんにあって、彼らは常になんらかの流行りに囚われているひとたちにも見える。

「日本人はなにかブームが起こると熱狂的になりやすいんです。」そう語るのは相模原市の麻布大学獣医学部で遺伝子異常が専門のカゲヤマ・トシアキ教授だ。「でも、犬は単なるステータス・シンボルじゃない、生き物なんだということを忘れている人がいる。」

日本では犬は流行の最中だ。さほど問題にはならないだろう流行りだと、たとえばピンク色の流行というのがある。ピンクのデジカメ、ピンクのポータブルゲーム機、そしてもちろん、ピンクのラップトップコンピューター、そういうグッズが若い女性の間では必須アイテム扱いだ。去年は‟虫王”というカブトムシを戦わせるコンピューターゲームが流行った。

日本発の大流行の中には、大平洋を越えてアメリカに渡りそこでも子供達を夢中にさせたものもある。コンピューターのスクリーン上で育てるバーチャルペットのたまごっちや、風変りなカートゥーン満載のポケモンがそのよい例だ。

神経を磨り減らすような教育システム下で、日本人は周囲と調和を保つよう教え込まれる。日本人の流行りものへの愛着は、そうして叩きこまれる集団を重んじるカルチャーの反映かもしれない。しかし、一大ブームが巻き起こる現場には、ビッグ・ビジネスの影もみえる。ソニーや任天堂といった企業は、可愛らしくて新しいキャラクターやデバイスを次々に生み出して、人々に愛される次のヒット商品を創り出すのに忙しい。群れで動く日本の消費者心理に便乗し、ソフトウェア開発者からマーケッター、そしてディストリビューターまで、複雑な産業構造全体を維持してゆくのに、そうした大流行が貢献しているのは間違いない。

それと同じことが、急成長で現在年商100億ドル(1兆円)規模とも言われている日本のペット産業にも起きている。現在は、某金融会社のテレビコマーシャルに登場したチワワが犬種としては大人気だ。1990年代初め頃は、シベリアン・ハスキーが出演するテレビドラマが話題になり、それまで日本では数百頭しか売れてなかったシベリアン・ハスキーが、ブームに乗って一挙に6万頭売れた。しかし、日本ケンネルクラブの話では、その流行が去るや、シベリアン・ハスキーの売り上げはガタ落ちになったという。日本の小ぶりな住宅事情にはそぐわない大型犬だったにも関わらず、シベリアン・ハスキーに人々は熱狂したのだ。

合衆国でも特定犬種の売り上げが急増することはある。米国では人気犬種を量産する‟パピー・ミル(子犬工場)”の問題に悩み、対抗措置として、病気を抱えた動物の販売を禁ずる法律がいくつもの州で施行された。

しかし、ある犬種が人気になると、その売上げ急増の仕方が日本ではとりわけ極端と統計が語っている。ケンネルクラブによれば、倫理観に欠け大流行に便乗して儲けることしか考えず、僅かの数の親犬から大量の子犬を量産するブリーダーが存在するという。日本には健康管理の行き届いた環境を心がけるブリーダーが大勢いるが、中には金儲け優先で犬の状態に注意を払う気などない繁殖業者も一部でまかりとおり、パピーミル乱立に至っているというのだ。

さらに、日本の犬繁殖業界にそうした危険な近親交配がはびこるもうひとつの隠れた理由に、日本の出生率の低下を挙げる獣医師や専門家もいる。

子供を持たない女性やカップルの数が増加するに従い飼い犬の数も増えていて、彼らは子供の替わりに犬を可愛がり甘やかしている、と専門家は指摘する。ペット業界誌の発行元ヤセイ社の社長ハラダ・タカシさんによれば、日本でペットとして飼われている犬の数はこの10年間で倍増し、昨年時点で飼われていた犬の数1300万頭、これは12歳以下の子供の数を上回る数字だという。

ハラダさんは「子どもの数が少ない、あるいは全くいない家庭が、その空白を埋めるために犬に向かっているのです。」と言う。「家族の一員として迎える犬なのだから、人間のように、ユニークで特徴のある犬がいい、そう考える人がいる。」

実際、そうした飼い主の多くが、子供を誇る親のようなつもりで、他人にみせびらかすことができる犬を欲しがる。特別な犬を手に入れるために彼らは高額を支払うのを厭わないし、珍しい犬であればあるほど高値が付く。特徴として毛色が青みがかっている犬を欲しがる買い手が多いが、それは劣性遺伝子が持つ特徴であり、やはり他の劣性遺伝子と掛け合わせることでのみ生み出すことができるのだという。

劣性遺伝子の掛け合わせには、近親交配が手っ取り早い。その特徴を受け継ぐ子犬を代々産ませるために、その劣勢遺伝子を持つ犬は、自分が産んだ子犬と繰り返し交配させられる。

近親交配でも、注意深く手順を踏めば安全な場合も実際ある。しかし、日本では、細心の注意を払うどころか、利益の前にはそんな注意はお構いなしの繁殖業者が多すぎる、と専門家たちは言う。たとえば、青みがかった毛色をした子犬を一頭生み出すごとに、奇形を伴う犬が何頭も一緒に生まれてくるという。奇形も、劣性遺伝子を掛け合わせた結果なのだ。

「需要が非常に強いので、繁殖業者のほうもその需要に便乗しようという誘惑にかられる。」そう述べるのは、チワワのブリーダーとして日本でトップと定評があるカワナベ・ヒデカズさんだ。「手早く金儲けをすることしか考えていない、犬を工業製品かなにかだと思っている、そういう悪徳ブリーダーが一杯いるんです。」

問題が認識されてから日が浅いため、ラブラドール・レトリーバーの腰骨奇形に関する遺伝子異常の総合調査も日本ではつい2年前に出されてきたばかりだ。その調査結果によると、ラブラドールの半分近くに腰骨の形状異常が発生していた。同調査を手掛けた麻布大学のカゲヤマ教授によると、この結果は米国の4倍にあたる数値なのだという。

広島市でペットストアを営むササキ・ヒロフミさんは異常を持った犬が多すぎることにこころを傷め、昨年古いバーを改築し、異常を抱えた犬達が余生を過ごせるホスピスを作った。これまで彼が引き取った犬は32頭いるが、生き残っているのは12頭しかいない。

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ササキさんの犬ホスピスに、ケイカと名付けられた1歳の雌のダックスフントがいる。耳が聞こえず、目は絶え間なくあちこち彷徨う。この犬のブリーダーは当初、ダックスフントとしては珍しく身体の半分が白いということで、この子を7500ドル(75万円)で売ろうとした。

「人間の自然な肌色が青ではないように、白い身体のダックスフントも自然の色ではないんですよ。」とササキさんは言った。

そのブリーダーはササキさんに、ケイカを創り出すために子孫を3代掛け合わせたと言ったそうだ。つまり人間でいうと、まず娘と交配させ、生まれてきた孫と交配させ、そこで生まれてきた曾孫とさらに交配させたら、ケイカができた。しかしケイカと一緒に産まれたほかの4頭の子犬はいずれもひどい奇形だったため、生後すぐに処分された。

先に登場したボストンテリアの飼い主で神戸在住のミヤウチさんは、犬の近親交配が日本で広く一般に行われていることを知り愕然とした。彼女の2頭目のボストンテリアが亡くなった時、ミヤウチさんはブリーダーに連絡を取ろうとしたが、ペットショップから渡された電話番号は使われていない番号だった。

「誰もこの業界を監視していないのです。」とミヤウチさんは言った。

日本政府は監督が行き届いていないことを認めており、この6月に遺伝子異常が認められる犬を繁殖に用いる業者からブリーダー免許を剥奪する法律を作った。しかしペット業界の管轄である環境省には、全国に2万5千あるペットショップや、犬舎、ブリーダーをモニターして取り締まる人員が4人しかいない。

日本ケンネルクラブでは、この4月から、血統書上にDNAスクリーニングテストの結果を記載し始めた。しかしそれも、危険な近親交配を防ぐため犬種ごとに認可される体色を徹底させているアメリカン・ケンネルクラブの規則には及ばない。

日本ケンネルクラブ会長のナガムラ・タケミさんは、「犬の遺伝子異常への対策では、日本はかるく30~40年は遅れているんですよ。」と言う。

動物ケアに関わるプロ達は、究極的な解決にはブリーダーだけではなく将来犬の飼い主になるかもしれない側も教育する必要があると口をそろえる。

日本動物愛護協会で獣医を勤めるヤマグチ・チズコさんはこう言う。「もし消費者の側が、不自然な姿をした犬を買いたがるのをやめれば、ブリーダーも危ない繁殖を止めるようになるのです。」

(記事終)

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Sand Bar

Our seaside cottage is located near Lubec, Maine.  If you see a US map, go all the way to the eastern most point of the shore lines of the Atlantic Ocean.  You’d find Lubec right on the border of Canada and the US.  It’s a beautiful remote village with no frills.  It’s the Real Maine, Real McCoy.  My favorite spot is a long stretch of natural dune, called Sand Bar. (See maps below.)  A few days ago, on a sunny day, I hiked the Sand Bar with my dogs.

わたしたちのセカンドハウスは、メイン州のLubecという海沿いの村の近くにあります。合衆国の地図を大西洋沿いにずっと北東に辿ってゆくと、いちばん東端のカナダとの国境沿いにその小さな村はあります。ここまで遠くに来ると、夏の盛りでも観光客の数は知れていて、まったく観光ズレしていない「本物のメイン州」が見つかります。わたしのお気に入りスポットは、Sand Bar と呼ばれる場所。細く長い砂丘が海に突き出している。すぐそこにカナダが見えている。下の地図では Bar Road とあたかもそこに「道路」が作られているような表示ですが、実際には、ここには「道」はありません。おそらく何千年も何万年も昔から、そこにそうしてあったように、ただ長い砂丘と浜が続いているだけです。数日前、お天気の良い日にワンコ達をつれて、ここを散歩してきました。

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Sand Bar Wildlife Management Area  サンド・バー自然生態保護管理区域

Information:  Natural Resources Council of Maine /  South Lubec Sand Bar

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This beach is a mile-long.  Canada is seen across the water.  2㎞ほども続く長い長いビーチ。海を挟んですぐ向こうには、カナダ領が見えている。
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A number of streams run through the vast natural salt marsh.  It’s the home for hundreds of hundreds of wild migratory birds.  サンド・バーと陸地の間には広大な海水湿地が広がり、水流がいくつも流れています。渡り鳥の宝庫。
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It was a beautiful sunny day; the sun was reflecting on the water. 太陽が高く昇り、海面に反射していた。
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Water is extremely cold, but Frankie walks fearlessly in the crystal-clear water.  海水は切れるように冷たいけれど、フランキーはかまわず海の中を歩きます。海は透き通っている。
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My 3 dogs love to play on the Sand Bar.  ワンコらもSand Barで遊ぶのが大好き。
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For this time of the year, it’s warmer than usual, but the wind still gets very chilly.  No one on the beach.  例年より暖かめですが、この季節になると海風は冷たく、ビーチには誰も来ません。
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Priscilla, the hunter, is sniffing around.  プリシラちゃんはクンクンしっぱなし。
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During the summer, the dunes are covered  with beach roses.  The red fruits are rose hips. 夏になると砂丘はハマナスで覆われます。赤い実はローズヒップ。
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Zoolander, running free in the chilly wind, chasing birds.  ズー君は鳥を追いかけ冷たい風の中を自由に駆け回ります。
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Back home.  The sunset on the bay from my windows.  帰宅すると夕日がベイ(入り江)に沈みかけていた。

Porcupine Attack

月曜日(11月14日)にNY郊外の自宅を発ち、火曜日(15日)にメイン州の海沿いの東端に着いた。

走行距離にして550マイル(880㎞ぐらい)、日本だと静岡から青森にいくぐらいだろうか。長い長いドライビング。

旅の疲れも癒えた昨日、お天気もよかったので、ワンコらを全員連れて長いハイキングに出かけた。

気温も11月とは思えないほどマイルドだが、それでも海の水温は流石に冷たい。このあたりは北海道の知床の緯度と大して変わりませんからね。

I left my home in NY State on Monday and arrived at the eastern most county of the United States in Maine on late Tuesday night.  It was a long drive, nearly 550 miles.  I took a long hike in this remote sea-side community with my dogs yesterday.

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高い丘からベイ(入り江)を見下ろす。青い空と水の色が綺麗。Looking down the Straight Bay from a hill top.
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鹿狩りの季節で森の中どこにでもハンターがうろついているため、ワンコたちには全員オレンジ色の安全ベストを着せています。私もオレンジの帽子やベストを身に着けます。It’s the hunting season here, and this area is an active hunting ground.  My dogs and I all wear bright orange safety vests when going out.
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フランキーは泳ぎが大好き、水とみればどんなに冷たくてもすぐに飛び込みます。海岸には海藻がたくさん流れ着いていました。Frankie loves swimming and he jumped right into the chilly sea water.  The shore of Whiting Bay was covered with floating seaweeds.
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プリシラちゃんとズー君は泳ぎが苦手のヘタレのため、岩の端っこに身を寄せて、水に入ろうかどうか一緒に悩んでいます。(笑)Priscilla and Zoolander, together cautiously testing out the water condition.  Both of them are not good swimmers.  LOL
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さらに森の奥へ奥へと進みました。We further hiked to Kelly Point.

出発してから、6~7km も歩いたでしょうか。そろそろ全員疲れてきたので帰ろうかと思い、ワンコ達に「帰るよ~」と声をかけ振り返ったとき、ズー君が白樺の木に向かって突進し、枝にしがみついてる”何者か”に向かって飛び上がる姿が目に入りました。

その瞬間、わたしの全身の血が凍った。

「ズーー!!!!止めなさーーーーい!!!」

わたしの絶叫も空しく、ズー君はその”何者か”を引きずり下ろしたのです。

パニックしてワアワアわめきながら走り寄った私のもとに戻ってきたズー君の顔には、ヤマアラシの太い針がいっぱい刺さっていたのでした・・・。

We hiked good four, five miles.  We were all tired; we were ready to go home.  “Let’s go back, guys!” I called out my dogs.  Then, it happened.  I saw Zoolander dashing to a tall birch tree and jump at “something” – something like a ball – clinging to a branch.  I realized what it was.  My blood froze.  “Stoooooop!!!!”  I screamed, running toward him to pull him away.  But it was too late.  When he ran back to me, Zoo’s face was covered with sharp porcupine quills.

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電話をかけ夫に来てもらった。ツールで抜こうにも、ズー君が痛がって暴れ、チカラの強いピットブルのズー君を抑えておくことができないうえ、刺さってる針の数が多過ぎて、獣医のもとに行くしかないと判断。My husband tried to pull the quills out.  But so many quills were stuck deep in his flesh, and Zoo, a strong young pit bull, refused to stay still because of the sharp pain.  We had to take him to a vet.
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獣医クリニックに連れてきました。ヤマアラシの針は先端がちょうどカギ針のようになっていて、いったん刺さると簡単には抜けません。ズー君は口元だけではなく、舌にも、また口の中の上あごにも沢山ささっていて、麻酔をかけて抜くしかありませんでした。At the vet clinic, we were told by the doctor there were so many quills stuck even inside his mouth.  He had to be anesthetized.
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ズー君がチョッカイ出したヤマアラシは、まだ幼いヤマアラシだったため、細くて小さな棘のような針が前足の肉球に無数に刺さっていました。小さく柔らかい針だけに抜くのがむしろ困難。Zoo attacked (or was attacked by) a baby porcupine.  His front paws were covered with small soft baby quills, which made the removal rather difficult.
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自分の置かれてる状況がぜんぜんわかっていない問題児ズー君。実はヤマアラシにやられたのは、これで二回目。He had no clue what had happened to him, though this was his second time of being attacked by a porcupine.

獣医さんが刺さった針を抜いてくれている間、わたしたちは小一時間、待合室でズーが出てくるのを待ちました。クリニックのスタッフに付き添われて奥の手術室から出てきたズー君はまだ麻酔から完全に醒めていないらしく、ヨタヨタした足取りで車に乗り込み、帰宅しました。

翌朝は元気になっていましたが、前足から抜けきれなかった細い棘が肉球に残っているため、すこしヨタヨタしていました。

そして、すべてが平穏に戻った時・・・私たちのお財布からは、麻酔、針を抜く費用、術後の痛み止めや化膿しないための抗生物質といったお薬代など、しめて350ドルが消えていました・・・(がーーん)。

After an hour or so, Zoolander came out of the operation room with no quills in his face. We drove him home while he was still drowsy due to the anesthesia.  His ruthless act cost us $350 that night.

おそるべしPorcupine・・・無敵のヤマアラシ・・・ライオンすら近寄りたがらない・・・

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Ward Pound Ridge Reservation – Late Fall

我が家のすぐ近所には自然公園やトレイルが沢山ありますが、中でも私の最もお気に入りは、Ward Pound Ridge Reservationと呼ばれる自然公園です。広さは4700エーカー、昨日の記事で書いたMountain Lakes Parkの4倍以上。我が家から車で2分もかからないぐらい近いので、ここにはワンコを連れてしょっちゅう散歩にでかけます。先週も行ってきました。

There are many natural reserves, parks and trails around my Westchester home, but Ward Pound Ridge Reservation is my favorite of all.  It’s over 4300 acres, more than 4 times larger than Mountain Lakes Park (see my last entry).  Furthermore, it’s even closer to my home; it takes only a few minutes by car.  These photos were taken last week.

 

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大きな馬牧場の脇をすり抜けながら歩きます。Walking alongside a large horse farm is my favorite route.
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勢い込んで飛び込んだけど、水が冷たい。Jumping into the cold water. 
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地表は枯葉で完全に覆われています。Dead leaves completely cover the ground. 
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2時間近く歩きましたが、散歩中のお爺さんひとりとすれ違っただけでした。During our 2 hour hike, we met only one old man walking alone. 
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トレイルは全長40マイル以上(70㎞)あり、何度も来てますが、まだほんの一部しか歩いたことがないです。Though we visit this reservation often, we have walked only a small part of 40-some miles of the entire trail system of the Reservation.  

Mountain Lakes Park Trail

10月最後の日、ワンコたちを連れて、Sal J. Prezioso Mountain Lakes Parkという自然公園に散歩に行きました。我が家から車で7~8分なので、ときどき訪れます。広大で美しい自然森林の間を、ほとんど誰にも会うことなく、延々と歩きます。

On the last day of October, I took my dogs to Sal J. Prezioso Mountain Lakes Park.  It’s just a several minutes ride from my home in Northern Westchester.  The 1000+ acre park is vast and gorgeous.  The beauty is, we usually don’t see anyone while walking on the trails.

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紅葉は終わりかけています。Dead leaves all over the place. 

 

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フランキーとズー。眺めのよい岩場で。Frankie and Zoolander on the top of the Lookout rock. 
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高台から見ると所々に湖が見える。A beautiful lake view from the Lookout. 
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遅い午後の木漏れ日を浴びながら何マイルも歩いた。We walked miles in the wood in the late afternoon sun. 

BSL in Montreal

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我が家の3頭目ズーランダー、通称ズー君。彼はNYのブロンクスで保護された捨て犬ピットブルで、シェルターで殺処分寸前のところを、うちがフォスター(一時預かり)に立候補して救出された。この写真は我が家に来て数日後の2015年1月24日撮影。この時は、うちでもまだ、ズーを正式に引き取る予定はなかった。

 

先週の火曜日、カナダのモントリオールの市議会で、『ピットブル飼育禁止条例』が可決された。

ピットブルという種類の犬、もしくは、ピットブルの特徴的な容姿(首が太く頭部が大きい、など)をしている犬の飼育を禁止、現在そのカテゴリーの犬を飼っている家庭は、避妊手術を済ませた上、115米ドル(1万2000円ぐらい)の手数料を払って特別飼育認可を申請し、認可された場合に限り飼育継続が許され、戸外を散歩させるときはリーシュは1メートル以内、口吻部にはマズルを着用させること、という厳しい条件がつけられることになった。

新たにシェルター等から保護犬を迎え入れるにしても、今後はピットブルの市民への譲渡は一切不可となる。

つまり、いま現在、シェルターで里親出現を待ち続けているピットブルたちは、明後日までにモントリオールの外に運び出されなければ、否応なしに殺処分となる。

モントリオール市では毎年700頭を超えるピットブルやピット系の犬が保護されシェルターに入るという。そして、モントリオール市民が飼育している犬のうち、市の条例にひっかかりそうな犬は少なくとも7000頭はいると見積もられている。

低所得の家庭にとっては115ドルといえども気楽に支出できる額ではない。またそうした家庭の多くが、犬に使うお金がないという理由から、避妊手術を施していない犬を飼っている。

我が家のズーランダーも、サウスブロンクスのゲットーで厳冬の朝フェンスにワイヤで縛りつけられて捨てられているところを保護されたとき、まだ去勢されていなかったため、預かりを申し出た私が、クリニックに連れていき手術を受けさせた。ニューヨークでも貧困地域で捕獲・保護される犬の多くが去勢/避妊手術を済ませていない。

モントリオールの場合も、要するに、十分なお金がなければ条例規則を満たすことができないのだ。

7000頭のうち半分の犬しか許可されなかったとしたら、処分対象になるピットブルは3500頭。シェルター経由のピットブル700頭と併せて、4000頭を超す犬が、「ピットブルとして生まれてきた」という、ただそれだけの理由で、処分されることになる。

モントリオールのように、ある特定の種類の犬だけを禁止する法律や条例を、英語で Breed Specific Legislation(特定犬種法、略してBSLという。

 

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ピットの子犬

条例可決に至った背景

モントリオールがこの条例を可決する数か月前の2016年6月、同市に住む55歳の女性が、自宅裏庭で一頭の大型犬に襲われ、嚙み殺されるという凄惨な事件が起こった。

Neighbor Describes dog attack on woman killed in her backyard (CBC News)

発見者は隣家の男性で、普段通り仕事から戻り、ふと垣根越しに隣家の庭をみると、一頭の犬が何かと遊んでいるように見えた。しかし、よく目を凝らしてみると、犬は遊んでいるのではなく、何かの"物体"に挑んでいるように見え、近づいてさらにみると、その"物体"には人間の髪の毛がついており、彼は絶叫して警察に通報した。

警察が到着したとき、その女性は、体中噛み傷だらけで一面血だらけ、その場で死亡が確認された。

目撃者かつ第一発見者の隣家の男性は、あまりの凄惨な光景を目にして以来、夜も眠れず酷いストレスにさいなまれた。

間もなく、その犬の飼い主が見つかり、その犬は野犬ではなく、飼い犬としてモントリオール市に登録されていたことがわかり、登録書類上に飼い主が書き込んでいた犬種は「ボクサー」だった。飼い主はボクサー系だと思っていたのだ。

同市では、それまでも犬による咬傷事故が何件も報告され、中には軽傷では済まない出来事も含まれ、市として犬の管理・取締りをもっと厳しくすべきだという声が市民から寄せられていたが、この凄惨な事件により、市民のフラストレーションは一挙に爆発、「凶暴な犬、危険な犬、飼育に適さない犬」はモントリオール市で飼えないようにしろという声が強まり、事件後数か月という短期間で、BSL条例が固まった。

しかし、BSLをすでに実行している自治体のうち、ピットを除去した後に咬傷事故が目だって減少したことを裏付ける客観的で有意なデータを示せる自治体は、実は、ない。また「ピットブル」の定義もまちまちで、今回のモントリオールの条例も、「見た目」という主観的な要素を判断基準にしているが、これも問題だ。これまでも、咬傷事故を起こした犬が当初は見た目からピットと判断されていたが、DNAテストをしたところロットワイラーやラブラドールに繋がる雑種と判明したこともあるそうだ。そのため、BSLの意義や効果に疑問を投げかける専門家や法律家は実際少なくない。

米国では、この問題はホワイトハウスにまで持ち込まれ、米政府は数年前に正式にBSLをサポートしない旨を表明している。

Breed-Specific Legislation is a Bad Idea (米国政府、2012年12月19日)

 

可決後の動き

モントリオールでBSL条例が可決され、一週間後に同条例は発効されることになった。つまり、こんどの月曜日をもって、「ピットブル」あるいは「ピットのような風貌をした犬」は飼育禁止となり、市民に上記のとおりの届け出義務が課せられるとともに、特別監視官も8人以上配置して、届け出のないピットブルを飼っている家庭がいないか目を光らせ、見つけ次第罰則をほどこしたり没収したりすることにもなった。シェルターにいるピットについては随時、殺処分を実行することも決まった。

そこからが大騒ぎの始まりだった。

カナダの動物愛護団体はもちろん、おとなりの米国でも、モントリオール市の決定に大きなショックを受けた多くのレスキュー団体が反対表明し、フェースブックを中心にモントリオール市内のピットブルたちをなんとか救出できないか、米国側でも一時預かりできるひとがいないかと、盛んに情報交換し始めた。現地にバンを走らせセスナ機を飛ばし、「ともかく殺処分されるであろう犬をモントリオールから出すだけ出す(そこから先はそのあとに考えよう)」とファンディング要請が立ち上がり、瞬く間に2万6千ドル以上が集まっていた。

モントリオールのSPCA(大手の動物愛護団体)は、モントリオール市議の決定は科学的根拠を欠いており、何をもってピットと判断するのかの基準すら曖昧で差別的かつ実効性乏しく、不必要に大規模に動物殺戮を行うものであるという趣旨で、市を相手どり訴訟を起こした。この訴訟のヒアリングが行われるとすれば、いちばん早い日で次の月曜日、条例が発効になるのと同日だ。もし訴訟手続きが進むことに決まれば、裁判の期間中は条例はひとまず停止される、すなわち、殺処分もお預けになるということらしく、できるだけ時間を稼ぐ目的もそこには入っている。

 

反対署名運動

さらに、モントリオールに対し、なんとか考え直してくれないか、という草の根署名運動も立ち上がった。

署名運動により、自治体の決定が覆された例は、これまでもいくつもある。

北アイルランドで、飼育禁止されているピットブルに見えるという理由で、自治体が家族からペットの犬を無理やり引き剥がし隔離。しかし世界中から30万名を超す署名が集まり、その犬は飼い主の少年の元に戻された。

 

わたしに今すぐできること、それが署名に参加することだと思ったので、私は署名しました。

以下に、その代表的な署名運動の趣旨を英文から意訳します。もし趣旨に賛同なさる方は、どうか署名してください。(コメントなどは書き込む必要はありません。)


署名リンクその①: My Motreal includes ALL dogs (GoPetition.com)

To Denis Coderre (Mayor of Montréal, Québec, Canada):

モントリオール市長へ

If you and your city council politicians insist on restricting and banning dogs because of the way they look, then we and all of OUR friends will choose not to contribute to the City of Montreal tourism revenue.

貴方と市政に関わる政治家が「見た目」で犬の飼育を制限・禁止するというのなら、我々と我々を支持する者たち全員で、モントリオール市の観光収入に貢献することを今後はやめさせてもらいます。

As long as you have breed-specific language in your laws, we will boycott the city of Montreal.

ある特殊な犬種を法律に盛り込む限り、我々はモントリオール市をボイコットします。

We will not condone the discrimination created by you, Mayor Coderre, and your political friends. You already know from every expert that this type of legislation does not improve public safety.

我々はあなたとあなたの政治家のお友達が作り出した差別は、断固として受け入れる気はありません。あなたは前々から、この手の法律が公共安全を促すことはないとあらゆる専門家から聞いて知っているではないか。

Instead of implementing proven bylaws and programs that work, as long as you are willing to take the lazy approach to public safety, killing thousands of unoffending family pets in order to look like you are “doing something”, then you, your city council, and your city do not deserve our money.

公共安全のため、効果が認められると既にわかっている条例やプログラムを実行する代わりに、あなたは怠惰なアプローチを敢えて取り、自分が「何かをやっている」と見せかけるために、何千頭という罪もないペットを殺そうとしている、それがあなたと市議会がやったことだ。そんな町のために、我々は一銭たりともお金を落とすつもりはない。

My Montréal includes ALL dogs!

私たちのモントリオールは、全ての犬が生きられる町であるべきだ!

#MTLmomentsincludealldogs

Supported by the following organizations:

以下の団体が支援しています。

Dog Legislation Council of Canada
HugABull
Justice for Bullies
Ontario “Pit Bull” Co-op

 


署名リンクその②:Montreal Please Reverse Your Decision to Ban Pit Bulls! (Change.org)

Montreal Please Reverse Your Decision to Ban Pit Bulls!

モントリオールよ、どうかピットブル飼育禁止の決定を取り下げてください!

A few weeks ago, we learned of the potential of Montreal banning pit bulls, but we certainly didn’t think it was going to pass.  Sadly it has and it is a virtual death sentence to thousands of dogs in the area, but we can stop it.

一週間前、モントリオールがピットブル飼育を禁止にする可能性があると耳にしたとき、私たちはそのような条例案が議会を通過するとは考えていませんでした。しかし悲しいことに、それは現実となり、同市の何千頭という犬に、実質的に死刑宣告が下されました。しかし、私たちの力でそれを阻止しようではありませんか。

At a meeting Tuesday, Montreal City Council passed a measure that effectively bans any dog that looks anything similar to that of a pit bull. Dogs in the shelter with this look cannot be adopted.

火曜日の会合でモントリオール市議会はピットブルに見える犬ならどんな犬でも飼育を禁止する法案を可決しました。シェルターにいる犬のうち、ピットに見える犬は譲渡もできなくなりました。

Breeds not allowed are American pit bull terrier, American Staffordshire terrier and Staffordshire bull terriers.

この条例の対象になる犬種は、アメリカン・ピットブル・テリア、スタフォードシャー・テリア、そしてスタフォードシャー・ブルテリアです。

For dogs without an owner, the day of the legislation, those dogs will be effectively euthanized.  It is worth noting that rescue groups were able to get some of the dogs at risk out of local shelters in advance of the measure passing.

飼い主がいない犬は、この条例が発効されるその日に、殺処分が実質的に確定します。この条例可決の前からレスキュー団体らが動きだし、モントリオールの動物シェルターから殺処分対象のリスクがある犬達を、一部だけですが、引き出していることはお伝えしておきましょう。

This ban needs to be stopped now.  We have the utmost confidence that with your help, and our extensive networking in the animal rescue community, we can stop this.

この条例はいますぐ止められなければならない。あなたの署名というお力添えを得て、アニマル・レスキュー・コミュニティの広汎なネットワークを駆使して、これを阻止することができるはずです。

This petition will be delivered to: 

Maire, Ville de Montréal / Mayor, City of Montreal Denis Coderre

Montreal city council

この嘆願書はモントリオール市長と同市議会へ届ける予定です。

 

もしも、私がモントリオールに住んでいたら、ピットブルのズー君も同様の扱いを受けるわけです。ズー君はわたしの家族。やさしいズー君の飼い主として、このような決定は断じて受け入れることはできません。

わたしからも、ズー君とともに、ご協力に感謝いたします!

Tyson – Happy Update

かならず最後に愛は勝つ・・・。

今回ばかりは、心底、それを信じます。

先週、NYの捨て犬ピットブルのタイソンが、NY州からバーモント州への長旅の末、ようやく見つかった里親さんの元に到着するなり暴れて銃殺されかかり、夜中になんとか救い出されて、リハビリ施設に送られることになったと、ここのブログに書きました。

タイソンについての前回のブログ記事:Tyson (9/17/2016) 

プロの訓練士からリハビリ訓練を受けるためには3500ドルという大きなお金がかかるため、寄付を募っていることも告げ、資金集めのリンクを紹介しました。

あのブログ記事をポストして一夜明けた朝のこと—。

なんと、見も知らぬ一頭の捨て犬のために、地球の裏側から、たくさんの厚意のお金が届いていたというのです。

私のブログ記事を読んでくださり日本から優しさをシェアしてくれた方々が、幾人もいたのです。

レスキュー担当者のひとたちは、私がタイソンのことを日本語SNSで紹介したことを告げるまで、なぜ遠い日本から寄付が届いているのかまったく見当がつかず、「こ、これは、もしや、スパムか何かでは!」と疑っていた、というのです(笑)。

その時にフェースブックで受け取ったメッセージを、スクリーンショットで切り取ってきました。

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ミーシャさん:「おーまいごっど!朝になったら沢山の寄付金が日本から届いていて、何がどうなって日本から支援が届いたのか、わたしたち、不思議に思っていたのよ。なんて優しい方々でしょう、ジーンとします。こんなにタイソンのことを愛してくれてありがとう❤❤❤」

ダナさん:「ステキ!ありがとう!」

メリッサさん:「ナイス!」

わたし:「そうだったのね、私もうれしいです、私のフォロワーさんたちの多くはワンコ好き、みんなタイソンに幸せになってもらいたいと願っているのよ。」

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マリルナさん:「ミーシャとタイソンを助けてくれてありがとう、私からもお礼を言わせてください。タイソンを運んでくれた上に、ブログ記事も書いてくれたのね。日本から寄付が集まりだしたのを見て、これはスパムに違いないと夜通し思っていたの。あなたのお友達からこんなに多くのサポートをもらえて感激しています。どれほど私たちが感謝しているか、みなさんに知ってもらいたい❤」

わたし:「お役に立ててうれしい。タイソンは良い子でしたから、あの子が新しい飼い主に噛みつこうとしたと聞いて信じられなかったし、すごく悲しかった。でもタイソンにはきっと愛してくれるご家族が見つかるはず。これからもサポートしますから、なにかできることがあればいつでも言ってね。」

そして、その後もアメリカ国内で集まる支援金に加え、日本からも寄付が届き続け、タイソン緊急支援基金は本日、目標額だった3600ドルをみごとに達成し、1週間で正式にクローズされました。

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目標3600ドルに対し、3810ドルが集まった。

 

集まった資金は早速、バージニア州にある犬のリハビリ施設に送金され、これでタイソンは正式にトレーニングを受けられることになりました。

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送金時につけられたメッセージ:「タイソンをそちらのリハビリプログラムに迎え入れてくださりありがとうございます!タイソンは必ずや訓練をやりとげますよ!」

日本のみんなの優しさに感激したレスキュー関係者から、タイソン基金のアップデート欄に、

WE LOVE YOU JAPAN!! WOW!!

Your friends in NEW YORK love you all!!

という特別メッセージがついてました。

わたしからも、みなさんに、心の底から、お礼を申し上げたいです。

寄付をしてくださった方、ツイートをRTして拡散してくださった方、FBでシェアしてくださったかた、みなさん、タイソンのために、本当に本当にありがとうございました。

あの嵐のような夜のあと、タイソンは落ち着いていて、毎日ハッピーにしており、何の問題もその後報告されていません。

あの悪夢の大騒ぎは、いったい、なんだったのか・・・。

タイソンはまた命拾いをしましたよ。強運な子。

評判の高い訓練センターで、プロの訓練士から教えを受け、捨て犬だったタイソンは誰にも引けをとらない立派なワンコとなって、次こそは、きっと素敵なご家族に迎え入れてもらえる。そう確信しています。

今日のタイソンの写真です。Thank you all for helping me! 

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最後にもういちど。

ありがとう、チーム・ジャパン!

 

Tyson

9月12日の月曜日、マサチューセッツに住む友人のメリッサから、メッセージが入った。

木曜日にニューヨーク州Bedfordからバーモント州まで、犬を一頭運ばなければならないが、ルートの一部を私に運転してくれないか、という。

メリッサは捨て犬のレスキューに熱心な友人で、わたしが時間をみつけてはレスキューされた犬を方々に運んでいることを知っている。わたしがこれまで運転して運んだ犬の数は数えきれない。中には遠く南部や中西部で保護されて東海岸まで運ばれてくる犬を乗せることもあるし、ニューヨーク近辺で捕獲され殺処分を免れた野良犬を里親候補のところまで運ぶこともある。

メリッサが木曜日に運んで欲しいと言ってきた犬は、タイソン(Tyson)という名前の若いオスのピットブルだった。

捨てられた背景を調べてみると、タイソンはブロンクスに住む小さな子供のいる家庭の飼い犬だったが、その飼い主が家を追い出されたために世話をし続けることができないと言う理由で、今年の5月に飼い主みずから収容所に連れてきた犬だった。家賃が払えず追い出されたのかもしれないし、家族が犯罪で捕まったのかもしれない。詳しくはわからない。

 

タイソンが飼われていたのは、サウスブロンクスの中でも治安がよいとは言えないエリアだった。そういう地域では、違法闘犬ギャンブルの摘発も頻繁にあり、闘犬用としてピットブルを裏庭で繁殖したりしている者もいて、ニューヨークの動物収容所にやってくる犬の多くがゲットー出身のピットブルだ。ピットには犯罪や暴力と繋がる暗いイメージがまとわりついているせいもあって、ピットが里親候補を見つけるのは簡単ではない。イメージが悪いうえに捨てられたり行き場を失う数も多いから、NYの動物収容所は常時ピットで溢れていて、殺処分される数もピットはダントツで多い。

タイソンの場合もやはり里親がすぐには見つからず、数週間後、NYシティの動物収容所が公表する殺処分リストに名前が載った。そのリストに名前が載ると、24時間のうちに殺処分されるのだ。

ニューヨークシティでは、健康な若い犬でも、そうして、毎日のように殺されている。

タイソンは殺処分のため収容所の檻から出されていた最中に、あるレスキュー団体が引き取ると名乗り出て、危機一髪で救済された犬だった。

しかしその後、一時預かり(フォスター)でも引き取り手が現れず、タイソンはNY郊外の犬舎に入れられ、時間を過ごしていた。

そんなある日、タイソンにも幸運の女神が微笑み、引き取り手が現れた。バーモント州に住む夫婦が里親になると名乗り出たのだという。そのカップルにタイソンを届けるため、3人のボランティア・ドライバーが半日かけてニューヨーク州からバーモント州までタイソンを運ぶことになった。わたしはその3人のドライバーの一人になった。

タイソンが預けられていた犬舎に引き取りに行くと、そこにはタイソンのように、レスキューされ命拾いをしたものの引き取り手が現れない犬がほかにも大勢いて、ほとんどがピットだった。散歩に出してもらえてもごく短時間、それ以外のときはこちらの耳がおかしくなりそうなぐらいやかましい大勢の犬の吠え声に囲まれて狭い檻の中で過ごす。たとえ犬といえども、こんな環境でこころ休まるはずがないと思った。

犬舎の奥からハンドラーに連れられて出てきたタイソンは、数か月の犬舎生活に明らかに疲れた様子で、車のドアを開けると、喜び勇んで自分から私の車に飛び乗った。早くここを出よう、といいたげに。

タイソンは美しい犬だった。若いだけあり身体が締まって、顔つきも精悍で、薄茶のブリンドルの毛皮をまとい、申し分ない容姿。

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持参したマフィンを分けてあげると、喜んで食べた。よほど疲れていたのか、久しぶりに静かで快適な場所にホッとしたのか、タイソンは道中ずっと大人しく、こんこんと眠り続けた。犬舎から2時間近くかけてコネチカット州のHartfordに到着し、次のドライバーにタイソンを渡したときも、自分から大人しく降りて、次の車に自分から入り、何の問題もなかった。別れ際にマフィンの残りをあげて、「よかったね、こんどこそ幸せになるんだよ・・・」と言いながら頭と頬を撫でてあげると、じっとこちらを見て、わたしの手に耳を擦りつけてきた。

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最後にこんな静かな場所で寝たのはいつなのか・・・こんこんと眠るタイソン

ハートフォードからの帰り道はちょうどラッシュアワーにぶつかり、渋滞する自動車道の上から、全米保険業界のメッカとして知られるハートフォードの高層オフィスビル群を眺めながらタイソンを無事届けたことに安堵して、ふたたび2時間以上かけて自宅に戻った。

自宅でのんびりしていたのも束の間、深夜メリッサたちからふたたびメッセージが届いた。

新しい飼い主の家で、タイソンがいうことをきかず、唸り声をあげて暴れ、里親はすっかり怖がってしまい、こんな犬は飼えない、すぐにでも引き取れと言われたというのだ。里親は完全にパニックを起こしていて、今夜中に引き取らないなら、こんな危ない犬は射殺するとまで言い放ったという。

数時間前、わたしの手に優しく耳を擦りつけてきた、あのタイソンが・・・信じられない気持ちだった。何ヶ月も預けられていたあの犬舎にタイソンをまた押し込めるのは、かわいそうすぎる。あのやかましい犬舎を出たあと、静かな車内で安心して眠り続けたタイソンの姿を思い出し、殺処分を逃れたのにこんどは新しい飼い主が射殺すると喚いていると聞き、可哀想で涙が出た。

とりあえず、パニックして騒いでいる里親のもとからタイソンを別の場所に移動させなければならない。すでに夜11時を回っていたが、現地のボランティアの協力を得て、犬の訓練士にも来てもらい、興奮しているタイソンを引き出すのに成功した。

飼い主の家に着いたのち、タイソンと飼い主の間に、いったいなにが起こったのだろう・・・。何がトリガーになってタイソンを興奮させたのか・・・。

そして、今日—。

タイソンは一時預かりを申し出てくれた現地のボランティアの家にいる。大人しく、何の問題もみせず、落ち着いているという。

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バーモント州のボランティア宅で落ち着いている今朝のタイソン

わたしは、タイソンをNY郊外のあの犬舎に戻すのは気が引ける、もし何かタイソンに問題があるのなら、あそこの環境はタイソンのコンディションを悪化させるだけだと感じるから、どこかもっと違う落ち着いた場所で訓練を受けさせてあげてほしいと、レスキュー団体のひとにお願いした。

団体のひとたちも同じ考えだったらしく、バージニア州にある犬のリハビリ施設にタイソンを送り、そこで人間に対して唸り声を挙げたりするビヘイビアを矯正する訓練を受けさせようということになりました。その費用に3500ドルかかります。

タイソンのために募金ページが立ち上がり、現時点で1000ドル近くが寄付で集まっています。

ここ↓↓がそのページです。たとえ1ドルの寄付でも助けになります。こういう犬がいるんだよ、ということを広めてくれるだけでも、うれしいです。

Tyson’s Emergency Funding for Rehab & Training

こころを許したひとたちに甘えるタイソンは、どこにでもいるやさしい犬の顔をしています。

タイソンはかつて、4歳の子供がいる家庭の「ペット」でした。人間の勝手で捨てられ、悪環境に何ヶ月も置かれ、犬といえどもこころが折れて、混乱しているのでしょう。

自分がこの子を運んだのも、何かの縁—。

相性のいい、やさしいご家族に巡り合えるよう、タイソンを応援したいです。



(タイソンのその後のアップデートはこちらの記事↓↓をごらんください。)

Tyson – Happy Update (2016.09.24)