キッチン用品でアメリカで人気の Williams & Sonoma というお店が大好きです。
ただし、このお店ステキだけど、なんでもお値段お高めなので、入っても見るだけのことが多いです。(苦笑)
あるとき、このお店にフラリと立ち寄ったら、お店の隅っこの「クリアランス・セール」のエリアで、これが目に入りました。
Emile Henry というフランスのメーカーの製品で「バゲット・ベーカー」です。
在庫処分セール、最後のひと箱。
普段ですと$130ぐらいするんですが、大幅に値引きされていました。さんざん迷ったあげく、思い切って買ってしまった!
パンは、ここ数年、ずっと、丸いブールを自宅で焼き続けています。
「こねないパン」のブールの作り方は数年前のブログ・エントリーに詳しく作り方を紹介しましたので、参考にしてください。
いろいろレシピなどを読むと、簡単ブールと同じ要領で材料を混ぜ合わせて同じように焼けばできそうな気がしたので、「バゲット・ベーカー」を使って焼いてみました。
箱から出すと、こんな感じ。上に小さな穴があいた蓋、そして、バゲットが3本焼けるようにくぼみがつけられたトレイ。
トレイをひっくり返すと Made In France の文字。神々しい。
カタチから入るワタクシ、まずは、これがフランス製ということで、それでなんだかグッときた。バゲットといえばフランスですわよ、やはりここは、フランス製で攻めないと!
このメーカーの製品は金属ではなくて、クレイ製、要は「土鍋」です。落とすと割れるよ。
第1回目
製品紹介には「くぼみの中に溝がついてるので、焼けたあとパンがくっつかず、きれいに取り出せます」とあったので、ブールのタネを細長くのばして直接置いて、焼いてみた。
人生初、自分で焼くバゲット。
しかも、フランス製のベーカー!
フランス製!!!!!!
オーブンから出した状態は、まあまあの出来。ま、最初だし、こんなもんかな!
そして、トレイからパンを取り出そうとした・・・しかし・・・
くっつかない、と書いてあったのに、くっつきまくっているではないか。
トレイからきれいに取り出そうとして指先ですこしづつ剥がそうとしたけど、結果は無残なことに。(敗北感)
ガーーーーーン・・・・失敗やん・・・
しかし、味のほうは悪くありませんでした。強がる。(ていうか、小麦粉とイーストと水と塩だけでできてるんだから、味がそんなに極端に変わるとも思えず。笑)
見た目はたしかに悪かったけど、黒焦げになったわけではないので、あっという間に3本、夫婦ふたりで平らげてしまった。
第2回目
見た目の悪さがあまりに悔しかったので、昨夜、リベンジで、再度挑戦しました。
だが2回目は、「くっつきません」というメーカーの謳い文句には騙されないと決め、パーチメントペーパー(キッチンペーパー)を敷いた上に、細長く伸ばしたドーを置きました。
さらに試しに、今回は、使う粉の3分の1ほどを、Bread Flour(パン用の小麦粉)にしてみました。
そして450℉(230℃)のオーブンに入れて待つこと45分、出来上がりは・・・
素晴らしい!素晴らしすぎる!!!!
大成功だーーー!!!
パーチメントペーパーを敷いたおかげで、パンも難なく取り出せて、どの角度からみても惚れ惚れする仕上がりになりました。
焼き立てを千切って、バターを載せて食べてみた。
うんまああああああああああい!!!!
作り方メモ
Bread Flourを混ぜたせいかわからないけど、歯ごたえも、一回目より外がカリっとして中は弾力があるような気がした(←単なる気のせいかもしれないけどw)ので、次回からはこの分量で作ろうと思います。
ブールの作り方で紹介した分量の半量↓で、3本できました。
- 小麦粉 455グラム (うち3分の1ぐらいをBread Flour)
- 蒸留水 340グラム (100℉/38℃ぐらいのぬるま湯)
- イースト 5グラム
- 塩 12グラム
これらをただ混ぜて、室温で12~13時間ぐらい放置。こねない。膨らんだドーは冷蔵庫には入れず、そのまま3本分に分けて伸ばし、パーチメントペーパーを敷いたトレイに載せて形を整え、ラップをかけて、また放置。ここでオーブンを温めだす。
焼き温度ですが、オーブンを予め450℉(230℃)に温めます。
30~40分経ったところで、オーブン内部の温度が充分上がっているのを確認してから、トレイに寝せてあったドーに切り込みを入れ、蓋をしてオーブンの真ん中ぐらいに位置するように入れます。
蓋をした状態で30分ほど焼いたら、次に蓋をとりさらに15分ほど焼いて焼き色をつけたら、できあがり。(焼き時間のほうは、ブールと同じです。)
病みつきになりそう。